よくあるカスタマイズ
<図面管理編> 2015年5月26日配信
図面管理システムを導入するお客様へのカスタマイズはかなり共通な部分があるのですが、その中でも特に多いものを何点か示しておきます。
(1)押印カスタマイズ
図面管理システムを導入していても、「押印されていない図面なんて製造現場では認められない」、「検図は紙でしか行わない」ということで、CADで図面を作成し、紙に印刷して検図・審査・承認をおこない、紙図面に押印して、それをスキャンで取り込み保存するという、コストも時間もかけて図面ワークフローをまわしている企業がかなりあります。この種のワークフローが非効率であることは理解しているので、図面管理システムで望みの押印が実現できるのであれば、このような非効率なワークフローを廃止し、コスト削減を実現したいという声も多くあります。コネクテッドが実施した押印カスタマイズをいくつか示しておきます。
・いつも押しているハンコをデジタル化して、所定の位置へ押印(標準機能)
・押印にプラスして、日付とユーザ名を併記(標準機能)
・二人のワークフローの場合は、最初の押印欄を空欄にして2番目から開始
・二人のワークフローの場合は、2番目押印欄に / を記入する
・改訂押印は所定の位置から下へ進む、もしくは上にすすむ。(標準機能)
・改訂押印の場合は、フローの全員分もしくは最終承認者だけを押印
・改訂押印は、紙図面時代に何回か改訂されているので、押印位置を版分ずらす
・出図するときに、左上に、出図者と日時をいれる。
・図面のステータスに応じて、所定の位置に、「参照図面」等の決められた文字をいれる。
・取り出すユーザにより、英語用のハンコと日本語用のハンコを押し分ける。
・等々
(2)ワークフロー(承認)
ワークフローも押印と同じぐらい各社で望まれるものが少しづつ異なりますので、カスタマイズをすることが多くなります。カスタマイズ例をいくつか示しておきます。
・承認担当が不在の場合は代理者が承認する。(標準機能)
・複数の人が承認した場合(合議)に次の承認者へまわる。(標準機能)
・簡単な間違いを修正するために、自分に承認を引き戻す。
・承認を開始した人へ差し戻す(標準機能)
・ワークフロー上の任意の人へ差し戻す。
・ワークフロー上の次のひとを指定されたグループから選択
・ワークフロー上に役割(ロール)でユーザを配置(標準機能)
・ワークフロー開始で公開範囲を狭める。
・ワークフロー完了で公開範囲を広げる。
・滞っている承認を強制承認できる。
・等々
(3)CAD連携
CAD連携は大きくわけて、以下の2種類です。
・CAD図面からPDF生成
・CAD図面から表題欄や部品表欄を抽出
コネクテッドでは以下のCADへの連携を実施したことがあります。
・AutoCAD
・MICRO CADAM
・SolidWorks
・ICAD SX/MX
・CATIA
・Inventor
・Pro/E(現在、PTC Creo Parametric)
・CADPAC
・HI-CAD
・ME-10
・Jw_cad
<まとめ>
これらの3種類のカスタマイズを統合すると、紙図面で検図・審査・承認をするが、承認行為は、同時に図面管理システムで行うことで、製造等で利用する紙図面には、これまで通り押印されているというシステムが実現できています。
<PDM編> 2015年5月31日配信
PDMに関しては来月から事例紹介で詳しく解説していく予定なので、よくあるカスタマイズの概要だけを示します。
(1)生産管理システム連携
SAP
SCAW
Baan
PRONES
PLEMIA
(2)出図管理
広幅プロッターへの紙折り、スタンプ、部門ごとの部数等を指定して出図
ArcEPSを利用した出図
PJ-Sheetを利用した出図
(3)各種帳票出力
制作手配書
制作リスト
物品注文書
購入依頼書
グリーン調達関連
保障試験依頼書
試作願
図面明細書
・・・
(4)データ移行
移行実績のあるデータベースは以下です。
Obbligato
TeamCenter
ArcSuite
Open-PDM
PDMate
SmarTeam
RIDOC
KnowledgeMeister
COOL CABINET
・・・