PDM導入事例9(業種:輸送機器、売上:110億)

2020年8月31日配信

<PDM導入の目的>

  • 営業管理システム、生産管理システム、CADとの連携を保ったまま旧データ管理システムを置き換える。
  • 旧データ管理システムからの置き換え理由は、
    • 今後の新しいOS、ブラウザへの対応が必須。
    • 継続して機能拡張ができ、長期間安定した利用ができること

 

(1) 成功の要因

  • システム切り替えを契機に、実務者にヒアリングし必要機能を再選定した。
  • データの管理方法をパッケージ機能で行いやすい運用に見直した。
  • コストのかかるカスイタマイズ内容は、設計内容を見直した。
  • 従来の運用で操作ミスを起こしやすそうな点をシステムの機能で改善した。

 

(2) コネクテッド製品が選択された理由

  • 今後のOSやブラウザなどのインフラの変換に追随ができるパッケージであった。
  • 品質管理など文書管理との併用管理もしやすいことが確認できた。
  • 旧データ管理システムの基礎はコネクテッド開発メンバーが(株)クボタ所属時に開発したもの。
  • 旧システムのバージョンアップに比較して1/2以下のコストで対応できた。
  • 短期間でのシステム切り替えが可能であった。

 

(3) PDM導入前の状況

  • CADへの機能の作り込みが多く最新版に置き換えにくかった。
  • 部品在庫数確認に人手がかかり設計者の負担であった。
  • 紙出図に押印してからシステムに承認入力していた。

 

(4) カスタマイズ内容

【他システムとの連携】

  • 営業管理システム(Salesforce)から受注データ受領、受注内容に応じた製造番号の自動採番
  • 生産管理システム(MCFrame)からの部品コスト、在庫数をリアルタイムで連携し設計者が適切に部品選定できる仕組み
  • 出荷構成内容を生産管理システム(MCFrame)に出力

【帳票出力】

  • 現行運用フォーマットを変えることなく部品リストを出力

【設計変更】

  • 設計変更連絡書の生成機能
  • 変更連絡書をBOM構成の変更点に紐づけ
  • 受注単位で出荷内容(部品リビジョンと構成)を把握できるBOM表示の追加

【構成承認】

  • BOM構成単位での承認処理の電子化
    (図面単位承認や押印は標準機能を利用)