PDM導入事例8(業種:機械、売上:430億)
2020年8月7日配信
<PDM導入の目的>
- 構成と図面を紐づけて見つけやすくし、図面の再利用性を高める
- 別システムに取り込むために手作業で作成していた帳票をBOMの情報から自動で作成することで、設計者の負担を減らす。
(1) 成功の要因
- できるだけパッケージのまま使用する方針とし、カスタマイズは帳票作成とプロッタ出力に絞って短期間(2か月)で立ち上げることができた。
- 現場をよく知っているリーダーから仕様作成時に正確な情報を伝達してもらったため、開発の手戻りが無かった。
(2) コネクテッド製品が選択された理由
- 予算の1,000万円に収まる価格帯で、必要な機能がすべて揃っていた。
- AutoCADの連携実績が豊富で安心感があった。
- 提示された導入期間が1~2か月と非常に短かった。
- データ移行費用が既存システムのバージョンアップ費用よりも格段に安かった。
(3) PDM導入前の状況
- 部品表は製品ごとにExcelで作成していた。
- 同じ寸法の図面があっても詳しい設計者にしか分からず、新たに図面を書いてしまうことが多かった。
- 図面管理システムは保守切れでリプレイスを急いでいた。
(4) カスタマイズ内容
- BOM上で選択した構成から手配用の帳票を生成するコマンドの開発
- BOM上で選択した構成から図面の一覧を作成し、明細書の作成とプロッタへの一括出図を行うコマンドの開発。
- 旧図面管理システムと手書き図面のデータ移行
基本機能や標準オプションをうまく活用し、低コストで必要なシステムを作り上げられました。
2010年に導入し、今年で10年目となります。
その間にFullWEB-PDMのバージョンは4.1→6.0→8.0と更新されましたが、導入当初のカスタマイズは最新バージョンでも互換性があり、現在も運用を続けられています。