PDM導入事例7(業種:産業機械、売上:170億)
2020年7月21日配信
<PDM導入の目的>
- 図面管理、文書管理を統合し、過去データが流用される機会を増やす。
- 部品表作成、ERPへのデータ入力コストをさげる。
- 特定の担当者に負荷がかからないようにする。
(1) 成功の要因
- 導入しやすかった図面管理から着手し、コストのかかっていた部品表作成で効果をあげた後、PDMの利用範囲を増加させた。
- ERPに出力するデータの準備はPDM側で行うことにし、連携開発のコストが低減できた。
(2) コネクテッド製品が選択された理由
- 運用切り替え前のシステムからからデータを移行しPDMを立ち上げた実績があった。
- 複数の管理システムを統合し他システムとの連携を行った実績があった。
- 管理対象種別の増加に合わせる対応がコストをかけずに実現できる。
(3) PDM導入前の状況
- CADでの図面作成と部品表作成を2重の作業で行っていた。
- 紙データの登録や印刷物配布が特定の作業者の負担となっていた。
- ERPへの入力コストやカスタマイズ費用が高価。
(4) カスタマイズ内容
部品表自動作成からスタートし、ERP連携、承認ワークフロー拡張、グローバル対応と段階的にカスタマイズしています。
【1回目】部品表自動作成、個別印刷の容易化
- CADで入力した部品欄からBOMを自動作成し部品表作成コストを低減
- 大型プリント機器出力だけでなく各部署の印刷機器への出力切り替えを容易化し、各部署が必要なデータを出力する業務に切り替え
【2回目】BOM活用の促進
- BOMに添付した関連ファイルを開きやすくする対応
- 製品構成に関係する文書の自動紐づけ登録
【3回目】ERP連携
- 同一部品の集約や標準と引合の差分リスト作成などERP入力データ作成支援。ERP側の開発にかかるコストを低減
【4回目】電子配布対応
- 電子データ取り出しに設定できる権限を詳細化
- 承認データを電子メールで通知しやすくする属性付与対応
【5回目】承認ワークフロー拡張
- 承認完了時の自動スナップショット作成
- 図枠に合わせた押印パターンの増加
【6回目】グローバル対応
- 海外向けフォーマットへの承認印影対応
次期パッケージ製品への仕様提案、導入検討社への見学対応などパッケージ製品として、よりよくするための活動にも協力いただいています。