PDM成功の7つのポイント
2020年5月23日(6)(7)追加
2015年5月10日配信
25年間、様々な会社をみてきました。真に成功するPDM(使用ユーザ数が毎年増加、予定外の部門の利用、問題なく10年使える・・・)もあれば、中程度の成功のPDM(当初の予定よりも小さく利用、5年でリプレース)もあり、最悪の場合は数年で利用されなくなるPDMもありました。
PDMシステムは魔法のパッケージではないので、100%成功するわけではありませんが、真に成功したPDMに共通するポイントがいくつかあります。7つの共通ポイントを示します。
(1)エンドユーザのニーズやワークフローを知り尽くし、エンドユーザとしての仕事ができるレベルのひとりの導入リーダーの存在。
(2)そのリーダーは、PDMシステム選定からPDM立ち上げまでPDM関連の仕事に専念し、他の仕事と兼務しない。
(3)システム選定から立ち上げまで1年以内。
(4)総額予算を3年に分割して投入。
例)100ユーザ程度のPDMシステム構築(CAD、ERP連携あり)
1年目 システム導入と必須カスタマイズ: 1500万円
2年目 他システム連携等の拡張カスタマイズ: 500万円
3年目 ユーザ増加に対応するハード増強等: 300万円
(5)1回あたりのカスタマイズを3~5人月に抑える。もしくは、基本パッケージ価格を超えない程度。
(6)導入リーダーは、運用開始後も利用ユーザの意見を収集し、運用改善や利用方法を統制する。この段階ではPDM管理者として専任していなくてもよい。
(7)自社のこれまでの運用にこだわらず、パッケージ製品としての良いところを活かすことができる。