よくあるカスタマイズ2
<ファイル操作1> 2015年7月21日配信
前回以下のよくあるカスタマイズを説明しました。
(1) 押印カスタマイズ
(2) ワークフロー(承認)
(3) CAD連携
今回はFullWEBで管理されるファイルの操作に関するカスタマイズの事例をご紹介します。
(1) ファイル登録時のカスタマイズ
FullWEBの基本的なファイル登録方法はドラッグスルー&ドロップと呼ばれるいわゆるドラッグ&ドロップでの登録です。
エクスプローラでファイルやフォルダをひとつ以上選択し、FullWEBにドロップします。
標準的な動作では、
1. ファイルをデータ領域に保存
2. ファイルから抽出した値を属性に設定(Excel,DWG等)
3. 登録したファイルからサムネイル画像とPDFを生成
といったことが行われますが、お客様固有の要件によって次のようなカスタマイズを行うことがあります。
- 登録先に応じて自動で採番を行う
- PDFを標準の生成モジュールではなく専用のコンバータで変換する
- 登録ファイルと関連ファイルの親子関係を自動生成する
- OCRソフトと連携して全文検索用のテキストを抽出する
- 基幹システムのマスターを参照して属性を追加設定する
- CAD や Excel に登録コマンドを追加して直接登録する
- フォルダに配置されたファイルを自動登録する
- 登録ファイルに関連する業務テンプレート(ファイル群)を自動登録する
下図は暗号化ソフトとの連携を行ったカスタマイズの事例です。
クライアントのファイルは暗号化されており、サーバ上のファイルは復号化されているというのが要件です。
実施したカスタマイズは次の通り。
- 登録時、ファイルを復号化してサーバに保存する
- 取り出し時、ファイルを暗号化する
- CAD に登録コマンドを追加し、登録時、復号化する。
- CAD からの登録ファイルは専用のコンバータでPDF化して登録する
なお、これらのカスタマイズは FullWEB の SDK (Software Development Kit)をベースに開発しますので、FullWEBバージョンアップの際に作り直す必要はありません。